Cloud Block Storage（CBS）は、CVMインスタンス向けに設計された、スケーラブルで、永続的なブロックストレージサービスです。CBSに保存されているデータは、自動的に複数のアベイラビリティゾーンにわたり冗長的に保存され、単一障害点が生じる可能性を減らしてデータ損失を防止し、99.9999999% のデータ信頼性を確保します。CBSは、多様なディスクインスタンスタイプが用意され、安定性と低遅延性が求められるストレージ性能の要件を満たしています。CBSは、同じアベイラビリティーゾーン内のインスタンスへのマウントとアンマウントをサポートし、わずか数分でストレージ容量を調整できるため、柔軟なデータ要件を満たすことができます。以上の機能を利用するにあたっては、実際に割り当てられたリソースに対してのみ、低額な料金をお支払いいただくだけで結構です。
特徴
柔軟な拡張性
各ディスクにつき最大32TBのストレージ容量がサポートされており、最大 20 個のクラウドディスクを1つのCVMインスタンスにアタッチできます。ストレージ容量を自由に設定し、業務データのニーズに合わせてディスクのストレージ容量を拡張でき、TB/PBレベルのビッグデータをさらに効率的に処理できるようにします。
多様なストレージタイプ
CBSは、幅広いアプリケーションのストレージパフォーマンスとコストを最適化できる複数のボリュームタイプを提供します。これらのボリュームタイプは、HDD、高性能およびSSDの 3 つの主要なカテゴリに分類されます。
安定性と信頼性
各ストレージへの書き込みリクエストがユーザーに返される前に、CBSは異なるラックに格納された3つのストレージノードにデータを書き込むことを確保しています。業界をリードするデータレプリケーションメカニズムにより、何らかのコピーに障害が発生した場合に、迅速なデータ移行とリカバリを促進します。CVMインスタンスに対して、99.9999999% のデータ信頼性を保証します。
簡単で使いやすい
作成、マウント、アンマウント、削除などの簡単な操作で、CBS ディスクを簡単に展開および管理し、関連コストを削減できます。
スナップショットバックアップ
CBSのポイントインタイムのスナップショットを作成することにより、データをバックアップすることができます。データの改ざんや誤削除によるデータ消失を防ぎ、サービスに障害が発生した場合も、速やかにロールバックできるようにします。
機能
柔軟性
クラウドディスクは、サーバーをシャットダウンまたは再起動する必要なく、同じリージョン内で自由にアタッチおよびデアタッチできます。ビジネスの動向にあわせて、ディスクのストレージ容量を柔軟かつ迅速に拡大・縮小できます。各ディスクにつき最大32TBのストレージ容量がサポートされており、最大 20 個のクラウドディスクを1つのCVMインスタンスにアタッチでき、最大640TBという大容量ストレージ空間をすぐに構築できます。ビッグデータ、データウェアハウジング、ログ処理などのさまざまなビジネスにおける大容量ファイルシステムの要件を完全に満たしています。
データバックアップ
スナップショットとは、コピーが開始される時点のディスクイメージを含むクラウドディスクの完全なコピーであり、複数のアベイラビリティーゾーンにまたがって冗長的に保存します。攻撃、または改ざんが発生した場合に、データのセキュリティを確保するために使用できます。
CBSはCoW（Copy on Write）を利用してスナップショットを作成するため、スナップショットを作成する際に、ハードディスクの性能低下によるサービスの中断を心配する必要はありません。同時に、サービスの特性に基づいて自動スナップショットを設定し、ブロックストレージに保存するサービスデータを定期的にバックアップすることができます。誤操作、外部からの攻撃または改ざんによるデータの紛失あるいは一貫性の喪失が発生した場合、スナップショットをロールバックすることで前回スナップショットを撮影した時点までデータを復元することができます。さらに、スナップショットを使用すると、データを新しいサーバーにすばやくコピーして、迅速なバッチ展開またはビジネス移行を行うことができます。ゲーム業界のお客様におかれましては、スナップショットを使用してCBS ボリュームを作成することにより、パブリックベータサービス公開初日などのニーズに応じて複数のサーバーでのサービス展開を迅速に対応し、メンテナンスコストを抑えることができます。
信頼性保証
CBSデータがラックを跨いでアベイラビリティーゾーンに3つのデータコピーが自動的に保存されることにより、ディスクの単一障害がデータの信頼性に影響を及ぼさないことを保証します。Tencent Cloud は、リソースプール間のディザスタリカバリを実現するために、CBS システムとスナップショット システムを異なるのデータセンターに分散配置されています。システムはパブリックネットワークからアクセスできないため、悪意のある攻撃を完全にブロックします。同じデータセンターにおいては、CBS データとスナップショットデータが異なるラックに保存されるため、単一のラックの電源障害や空冷障害によるビジネスの中断の可能性を排除します。万が一CBSにおいて冗長化されたデータがすべて失われたとしても、スナップショットからデータを復旧できます。
柔軟な料金体系
CBSは利用した分だけ課金される従量課金制を採用します。この柔軟な料金体系では、CBSボリュームをいつでも有効化/無効化できます。料金は秒単位で計算され、時間単位で請求されます。こういった料金体系は、eコマースでの買い占め買い漁りなど需要が瞬間的に大きく変動するシーンに適しています。
シナリオ
エンタープライズレベルのアプリケーション
リレーショナルデータベース/NoSQLデータベース
大規模データ分析
従来のストレージシステムのハードウェア障害は、数十時間にわたるサービス中断を引き起こす可能性があります。CBSでは、仮想マシンのホットマイグレーション機能をサポートし、ハードウェア故障によるサービス障害を未然に防ぎます。CBSは、完全なデータバックアップ、スナップショット、データリカバリ能力を備えているため、高負荷、重要なコア業務システムに適しており、企業が求める柔軟かつ信頼できる大容量ブロックストレージによるオフィスニーズを満たします。
業務のコアとなるデータベースには、アプリケーションのピーク時におけるアクセス集中へのサポートが必要であることから、継続的かつ安定的に高性能・低遅延であるディスクが求められています。そこで、Tencent Cloud SSDクラウドディスクは、すべてのストレージメディアと分散型アーキテクチャをベースに、非常に高い性能と信頼性の集約を実現することによって、SQLシーンにおける厳しい性能要件を満たしました。また、高スループットのDBリクエストを完全にサポートすることによって、NoSQL/リレーショナルデータベースのHigh IO要件も満たしています。
こういった高I/O性能が重視されるユースケースにおいて、ストレージのスループット機能に対する要求が非常に高いものとなっています。CBSのマルチスレッドのアクセス性能が優れており、Hadoop-MapreduceとHDFSをサポートし、テラバイトまたはペタバイト規模のデータをオフライン処理できます。データ分析、データマイニング、ビジネスインテリジェンスなどの分野で広く使用されています。
料金
CBSは、サブスクリプションと従量課金の2種類の課金モデルを提供しており、異なるケースでのユーザーのニーズにそれぞれ対応しています。サブスクリプションの支払方法は前払いで、課金単位は米ドル/GB*月となっており、少なくとも1か月間使用する必要があります。デバイスの需要量が長期的に安定している成熟した業務に適しています。従量課金の支払方法については、購入時に1時間の料金が凍結され、1時間に1回決済されます。課金単位は米ドル/GB*時間となっており、1時間単位で決済され、いつでも購入しリリースすることができます。eコマースでの買い占めなどで、デバイスの需要量が瞬間的に大きく変動するケースに適しています。
より詳細な課金情報については、課金ドキュメントをご参照ください。