Cloud HDFS(CHDFS)は、標準HDFSアクセスプロトコルを提供します。既存のコードを変更する必要なく、高可用性、高信頼性、多角的なセキュリティ、階層型ネームスペースを備えた分散ファイルシステムをご利用いただけます。わずか数分で、クラウド上にCHDFSを作成・マウントし、ビッグデータストレージのニーズを満たすことが可能です。ビジネス要件の変化に応じ、ストレージリソースをリアルタイムで拡張または縮小できます。CHDFSのストレージス容量は無制限であるため、大量のビッグデータ保存・分析といったビジネスニーズに対応します。さらに、CHDFSを通じてコンピュートとストレージを分離し、コンピューティングリソースの柔軟性を最大限に引き出すと同時に、ストレージデータの永続的な保存を実現し、ビッグデータ分析のリソースコストを削減します。

標準HDFSアクセスプロトコルを提供することで、Hadoop分散ファイルシステム(Hadoop Distributed File System)でデータを管理・アクセスするのと同じ感覚でご利用いただけます。また、CHDFSは開発者やユーザーが使い慣れたファイルシステムのセマンティクスをサポートしているため、ビジネスをクラウドに移行する際に新しいストレージの様式を学ぶ必要はありません。

階層型ネームスペースを提供することで、アトミックなディレクトリ操作を実現し、ビッグデータ分析で頻繁に行われるディレクトリの作成、コピー、削除といった操作のニーズに応えます。大量のビッグデータ処理においても優れたストレージ性能を発揮し、ビッグデータの保存・分析におけるパフォーマンス要件を満たします。

ACLによる権限制御をサポートし、許可するIPアドレスとアクセスタイプを制御できます。また、VPCをサポートすることでネットワークアクセスを分離し、さらにCAMと連携してアカウントごとに権限を付与することで、お客様のセキュアできめ細かな管理ニーズに応え、データアクセスを保護します。

Tencent Cloud CHDFSは、99.9%のサービス可用性と99.999999999%のデータ耐久性を提供します。その基盤には分散型の複数レプリカによるストレージ戦略を採用しており、いずれかのレプリカで障害が発生した場合でも、データの迅速な移行と回復を保証します。

Tencent Cloudでは、数分以内にストレージリソースを迅速に拡張または縮小し、変化するビッグデータのビジネスニーズに対応できます。CHDFSは、需要のピーク時にはストレージ容量を無制限に拡張し、需要が少ない時期には縮小することで、コストを確実に節約します。

Tencent Cloud CHDFSは、Elastic MapReduce(EMR)、Tencent Sparkling Data Warehouse Suite、Cloud Virtual Machine(CVM)など、他のTencent Cloud製品との連携をサポートしており、ビッグデータのコンピューティングとストレージの側面から、お客様のビジネスに最適なソリューションを共同で提供します。
大量のビッグデータ分析において、Tencent Cloud CHDFSはEMRと組み合わせることができるほか、お客様がCVM/CPM2.0上に構築したHadoopでのビッグデータ分析とも連携できます。これにより、HDFSからのクラウド移行をゼロコストで実現し、コンピュートとストレージを分離して、分析アプリケーションを迅速に構築・デプロイすることが可能です。

CHDFSは従量課金制を採用しており、実際に使用されたストレージ容量、データ取り出し量、帯域幅に応じて課金されます。各課金項目の決済サイクルは異なります。詳細な料金については、料金ドキュメントをご参照ください。