TencentDB for MariaDBを使用すると、MariaDBデータベースを気軽にクラウドにデプロイして使用できます。MariaDBは、MySQLの著作権がOracleに買収された後、MySQLの創設者であるMonty氏によって設立されました。MariaDBを永遠にオープンソースにするために、その著作権は、「MariaDB Foundation（非営利組織）」に付与されました。MariaDBは、優れたオープンソースポリシーで、エンタープライズアプリケーションに最適な選択です。主流のオープンソースコミュニティシステム/ソフトウェアツールは、MariaDBをデフォルトのデータベースシステムとして使用しています。MariaDBはMySQLと高い互換性があるため、MySQLインスタンスを変更せずにTencentDB for MariaDBに移行できます。TencentDB for MariaDBは、バックアップ、ロールバック、モニタリング、容量の迅速な拡張、データ転送などのさまざまな機能を備えた完全なデータベースソリューションを提供し、IT OPSを簡素化して、ビジネス開発にさらに集中できるようにします。
特徴
MySQLプロトコル/構文との互換性
TencentDB forMariaDBは、MySQL の言語構造、文字セットとタイムゾーン、データ型、関数、ストレージプロセス、トランザクション、クライアントなど、MySQL プロトコル/構文と高い互換性があります。ほとんどのサービスシステムは、変換する必要がなくMySQLから直接 MariaDB インスタンスにマイグレーションできます。
強いデータの整合性に基づく高可用性
TencentDB for MariaDB はデフォルトでマスター/スレーブアーキテクチャを採用し、 99.95%を超える可用性を確保することができます。システムは強い同期レプリケーションを対応することにより、データの強い整合性を提供します。サービスシステムがデータを書き込んだ後、スレーブに同期された後にのみアプリケーションに応答を返すことにより、マスター/スレーブのデータの完全な整合性を確保し、障害によるデータ紛失や混乱を回避できます。現在、強い同期レプリケーションの性能は基本的に非同期レプリケーションと同等になっています。
金融レベルの特性
TencentDB for MariaDB は、Tencentで金融、課金、ブロックチェーンなどのサービスの基盤として使用されており、その設計は、国際、中国、および業界のセキュリティ標準に準拠しており、権限管理、アクセスセキュリティ、データ暗号化（内部テスト中）、物理的分離、多重監査などのセキュリティ機能が搭載されています。多くの事例は、銀行保険監督管理委員会によるコンプライアンス検査に合格しており、TencentDB for MariaDBは、ユーザーがセキュリティと規制の要件を満たすのに役立ちます。
同じ都市のアクティブ/アクティブアーキテクチャ
MariaDB は現在、Tencent Cloudの金融ゾーンで同じ都市のアクティブ/アクティブアーキテクチャをサポートしています。データベースのマスター/スレーブノードはクロスアベイラビリティーゾーンにデプロイされています。2つのアベイラビリティーゾーンのサーバーは、一意の仮想 IP を介してデータベースにアクセスします。データセンターレベルの障害が発生した場合、データベースノードはデータベースアクセス IP/ ポートを変更せずに自動的に切り替えられます。このアーキテクチャを使用して、サービスレベルの同じ都市2つのセンターデュアルアクティブの障害復旧ソリューションを構築できます。
超高性能と読み取り/書き込み分離
TencentDB for MariaDB は、オープンソースMySQLよりも優れたカスタマイズされたカーネルを備えています。業界をリードするスループット能力を提供します。デフォルトでスレッドプールをサポートし、ストレージエンジンを大幅に最適化しました。負荷が重いほど、パフォーマンスを向上させます。読み取り/書き込み分離によって性能を拡張でき、読取専用アカウントに基づく読み取り/書き込み分離は、さまざまな要件に対応して異なる権限とポリシーを設定できます。
ダウンタイムのない柔軟なスケーラビリティ
現在、単一のインスタンスで最大 6TB までのストレージをサポートしますが、パフォーマンスや容量がビジネスの成長ニーズを満たしていない場合は、コンソールでクリックするだけで、自動的にアップグレードできます。アップグレード中に、インスタンスのデータマイグレーションと検証について心配する必要はありません。アップグレードが完了してもIPが変更せず、サービスは数秒間中断されます。したがってインスタンスルートの切り替え時間を指定して、アップグレード時間帯とペースを正確に制御することもできます。
包括的な監視とアラーム
TencentDB for MariaDB 管理コンソールでアクセス、負荷、キャッシュ、ストレージエンジンなど複数のデータベース指標を表示でき、それらをマスター、スレーブ、または複数の時間次元から比較して、異常に実行されているデータベースをすばやく特定できます。また、クラウドモニタリングでカスタムアラームポリシーを設定して、重要な指標をアラームすることもできます。
データ移行
ユーザーは、データ転送サービス DTSにより、CVMでの自己構築された MySQL データベースから MariaDB データベースインスタンスまで、パブリックIPを持つ IDC データセンター/他の連携プロバイダクラウド MySQL データベースから MariaDB データベースインスタンスまでなどの多種のシナリオにおいての自動的データベース移行を気軽に行うことができ、移行プロセスが簡素化され、データベースを手動で移行する必要がなく、シームレスなデータベースクラウド化が実現します。
パブリッククラウド&プライベートクラウドのデプロイ
パブリッククラウドでは、MariaDB のインストール、デプロイ、バージョン更新、トラブルシューティングについて心配する必要はありません。TencentDB運用チームがお客様の不安を解消します。 MySQL / MariaDB と互換性のあるクラウドデータベースまたは分散式データベースを独自のデータセンターにデプロイするには、Tencent Cloud営業担当者またはソリューションアーキテクトにご連絡いただき、TDSQL のプライベートクラウドバージョンをご購入してください。
機能
強化されたパフォーマンス
高可用性
データの強い同期
エンタープライズグレードのセキュリティ
エンタープライズグレードの監視
拡張性
使いやすさ
強化されたパフォーマンス
読み取り/書き込み分離（読み取り専用スレーブ）
TencentDB forMariaDBはデフォルトで読み取り/書き込みの分離機能を対応しています。マスター/スレーブアーキテクチャにおける各スレーブは読取専用機能を対応することができます。複数のスレーブを構成されている場合は、ゲートウェイクラスター（TProxy）により自動的に低負荷スレーブに割り当てることにより、大規模アプリケーションの読取トラフィックを支えます。読み取り/書き込み分離のプランは読取専用アカウント、/slave/、読取専用インスタンスという3種類のプランを含んでいます。
スレッドプール
TencentDB forMariaDBはデフォルトでスレッドプールを対応しています。Tenecentはスレッドプールのスケジューリングアルゴリズムを最適化して、システムの負荷が重い場合、クエリーと更新リクエストがスレッドグループの間に極端に不均一に分散するなどの状況を改善し、コンピューティングリソースをより有効に活用して、必要のないスレッド切替を減らし、キューにおけるリクエストの待ち時間を短縮して、タイムリーにリクエストを処理することが可能になっています。
プレミアムハードウェア設定
TencentDB forMariaDBはPCI-E SSDに基づき、SATAの3倍以上のIOPS設定を提供し、強力なIO性能によりデータベースのアクセス能力を確保できます。ストレージハードウエアはNvMeプロトコルを採用し、PCI-E インターフェースに向けた SSD 設計を採用することにより、性能の強みをよりよく活かすことが可能となります。 1つのシャードは最大245509 QPS(1秒当たりのアクセス数)、384GBのメモリ及び 6TB のストレージキャパシティーを対応しています。
高可用性
自動フェイルオーバー
TencentDB forMariaDBは、デフォルトで完全同構造のマスタースレーブシステムを使用して高可用性を保証します。ホスト障害時に数秒でスレーブに切り替わり、VIP（仮想IP）は切り替え後も変わりません。強い同期レプリケーションスキームに基づいて、マスター/スレーブ切り替えでは、データの完全な整合性が保証され、金融レベルのデータの整合性要件を満たします。
3種類のデータ複製方式
TencentDB forMariaDBは強い同期（ダウングレード不可）、強い同期（ダウングレード可能）、非同期レプリケーションという3種類の方式を対応しています。Tenecent内部開発の非同期マルチスレッドの強い同期レプリケーション技術に基づき、データの強い同期レプリケーションの性能が大幅に向上しています。強い同期の性能が基本的に非同期と同じであることにより、マスター/スレーブノードにおけるデータの強い一致性を確保しています。
シームレスなフェイルオーバー
各シャード及び基盤となる物理デバイスは24時間365日の継続的監視を提供しています。障害が発生した場合、ゲートウェイクラスター（TProxy）はタイムリーにルート解析を障害のあるノードから正常ノードに切り替えます。マスター/スレーブ切り替え時に、VIPが変わりません。これにより、アプリケーション層はいかなる変更せずにホットバックアップの切替を実現し、ビジネスに影響を与えません。
ノード障害の自動回復
シャードを搭載する物理ノードに障害が発生すると、スケジューリングシステムは自動的にノードの回復を再試行します。元ノードがリカバーできない場合は、30分間以内で自動的に新しいリソースを申請し、バックアップによりノードを再構築（Rebuild）し、自動的にノードをクラスターに追加することにより、シャードが長期的にマスター/スレーブのアーキテクチャであるように確保します。
クロスアベイラビリティーゾーンデプロイに対応
マスターとスレーブは同じ都市の異なるアベイラビリティーゾーンにあってよいです。Tencent Cloud Direct Connectを介してリアルタイムのデータ複製を行うことができます。ローカルエンドはマスター、リモートエンドはスレーブであり、外部より当該データにアクセスする時に、まずローカルのインスタンスにアクセスします。ローカルのインスタンスは障害発生或いはアクセス不可となる場合は、リモートインスタンスにアクセスします。クロスアベイラビリティーゾーンのデプロイの機能は、MariaDBのためにクロスアベイラビリティーゾーンの災害復帰能力を提供し、マスターとスレーブを切り替える過程がユーザーに透過的になり、単一のIDCデプロィの運営リスクを避けています。
2-region-3-DCアーキテクチャ
TencentDB forMariaDBは1-region-2-DCおよび2-region-3-DCのデプロイ仕組みを提供することが可能です。障害が発生した場合、数分間でデータベースを正常にリカバーすることが可能です。
データの強い同期
TencentDB for MariaDBは、強い同期と半同期のデータ複製方式をサポートしています。Tencentが自社研究したデータベースMAR（Multi-thread Asynchronous Replication）技術に基づいて、TencentDB for MariaDBはMariaDBカーネルに対して、複数のデータ複製の最適化を行い、データの強い同期複製のパフォーマンスを大幅に向上させました。 また、マスター/スレーブ切り替えによるファントムリード現象とホストダウンリカバーによる境界トランザクションが最適化され、MariaDBデータのデータの整合性を大幅に向上させます。
エンタープライズグレードのセキュリティ
中国/国際/業界の関連基準に準拠する
TencentDB for MariaDBはTencent Cloudデータベースを代表して多くの国家認証と国際認証を取得しています。（ISO22301 認証、ISO27001 認証、ISO20000 認証、ISO9001 認証、信頼できるクラウド製品認証、情報セキュリティ等級保護（3級又はそれ以上）、CSA STAR 認証を含むがこれらに限られない）
MariaDBの一部機能は GBT 20273-2006 情報セキュリティ技術、データベース管理システム安全技術要件、JRT 0072-2012 金融業界情報システムの情報セキュリティ等級保護評価ガイドに基づいて開発および設計されています。お客様のサービスはデータベースのセキュリティに厳しい要件があっても、MariaDBを安心にご利用いただけます。
Virtual Private Cloud対応
TencentDB forMariaDBはVirtual Private Cloudにおけるデータベースインスタンスの実行を対応することにより、データベースインスタンスを隔離し、業界基準に従い暗号化したIPsec VPN または専用回線により既存データセンターに接続することが可能となります。
データベースのファイアウォールおよび多重化セキュリティ保護
TencentDB forMariaDBはデフォルトで各データベースに多重化セキュリティプロテクションを提供しています。外部ネットワークのアクセス機能を備えているデータベースインスタンスがDDoS攻撃を受けている場合に、ユーザーのために各種の攻撃トラフィックを防御し、サービスの正常動作を確保することに寄与しています。SQLインジェクション、総当たり攻撃等のデータベースに対する攻撃行為を効率よく防御することにより、データベース攻撃によるユーザーのサービス中断及び損失を大幅に減らすことができます。
きめ細かい権限管理
デフォルトでスーパー管理者であるrootアカウントをブロックすることにより、潜在的セキュリティリスクを回避します。テーブルや関数、ストレージプロセスなどのオブジェクトレベルまで権限管理をきめ細かく行うことにより、顧客のアサインしたアカウントが許可されたリソースにのみアクセスでき、リスクを予期範囲以内に抑制することが可能となります。
物理専用プランに対応
パブリッククラウド、金融クラウド、BMデータベース（専用ゾーン）において専用の物理的クラスター(デバイス）のすべてのリソースによりデータベースをデプロイすることを対応します。これは顧客が独立した物理的デバイスを独占し、ほかのテナントと共有しないことを意味しています。専用クラスターはリソース専用、物理的セキュリティ、業界監視管理等の要件を満たしています。専用クラスターを購入すると、Tencent Cloudコンソールにより、柔軟的に多種類のカスタム仕様のデータベースインスタンスを作成することが可能となります。
信頼性の高いストレージ
オンラインのマスター/スレーブデータストレージを提供することにより、オンラインデータの安全性を確保します。毎日は自動的にデータをバックアップしており、クラウドデータベースはバックアップファイルをもとに、数日以内の任意時点へのロールバックを提供することが可能です。また、毎日のコールドバックアップデータを複数部保存することにより、災害発生時にデータリカバーが可能となります。安心にデータをTencentDB forMariaDBに保存することが可能であり、データの紛失を心配する必要がありません。
エンタープライズグレードの監視
全面的な日常モニタリング
日常モニタリングは60秒の粒度を対応し、接続アクセス、データベースの負荷、キャッシュのクエリー、ストレージエンジン等70項以上の重要指標をカバーし、データベースの実行状況を全面的に監視することができます。15項のデータベースの重要な性能指標は秒レベルのリアルタイム監視を対応することにより、タイムリーにインスタンスの実行状況を把握し、インスタンスの性能問題の特定に役立ちます。リソースのアラームしきい値をカスタマイズすることにより、ユーザーにDB実行中の問題の把握に役立ちます。それにより、タイムリーに問題をメンテナンス要員にフィードバックし、データベースの問題の迅速な特定に役立ちます。また、スローログ分析レポート及びSQL完全実行レポートのダウンロードを提供することにより、データベース性能の影響要因の把握に役立ちます。
カスタムアラーム
リソースのアラームしきい値をカスタマイズすることにより、ユーザーによるDB実行中の問題の把握に役立ちます。これにより、タイムリーに問題をメンテナンス担当者にフィードバックし、データベースの問題の迅速な対応に役立ちます。
性能分析ログ
スローログ分析報告及び完全なSQL動作報告のダウンロードを提供することにより、データベース性能の影響要因の把握に役立ちます。
拡張性
読み取り専用スレーブ
読み取り専用アカウントを使用すると別途読取専用インスタンスを購入する必要がなく、費用対効果の高い読み取り/書き込みの分離アーキテクチャを実現して、大規模なサービスリクエストに対応できます。読み取り性能が要件を満たせない場合は、読取専用インスタンスを購入かサーバーを介して構築することもできます。
パフォーマンスと容量の拡張
TencentDB forMariaDBは、最高の仕様のインスタンスを除き、すべてシームレスなアップグレード機能を提供します。パフォーマンスがニーズを満たさない場合、ページ上でマウスでクリックして、ワンクリックでより高いパフォーマンスと容量のインスタンス仕様にアップグレードできます。アップグレード中に、サービスの通常のアクセスと使用に影響せず、オフピーク期間中に切り替えるように指定でき、迅速かつ円滑なスケールアウトを実現し、サービス成長のニーズに対応します。
使いやすさ
大容量データベースの簡単な管理
コマンドラインとWeb経由の2つのクラウドデータベース管理方法を提供し、データベースの一括管理、権限設定、およびSQLインポートをサポートし、ページをクリックすることで大規模なデータベースインスタンスの操作とメンテナンスを完了できるように簡素化され、OPSワークロードを大幅に削減します。
多種類のネットワークアクセス方式
VPCネットワークと基幹ネットワークを対応し、パブリックネットワークによるデータベースアクセスを設定することができます。これらのアクセス方式により、Tencent Cloud、IDC、プライベートクラウドまたはほかのクラウドベンダーからクラウドデータベースにアクセスすることができ、さまざまな環境におけるデータベースのアクセス要件に対応します。
パラメータテンプレート
パラメータ構成テンプレートが提供されており、よく使用されるデータベース構成をテンプレートとして保存し、新しく作成したのインスタンスに適用して、データベース初期化の面倒な作業が不要で、パラメータチューニング作業が大幅に簡素化されます。
API対応
TencentDB forMariaDBに完全なAPIシステムが提供されており、APIを利用して、クラウドデータベースを内部監視、運営システムと連携して、サービス要件に対応させ、完全に自動化したサービスOPSシステムを実現できます。詳細について、APIの説明を参照してください。
データ転送
MariaDBのData Transmission Serviceを利用して、CVMでの自己構築されたMySQL データベースから MariaDB データベースインスタンスまで、パブリックIPを持つIDCデータセンター/他の連携プロバイダクラウドMySQL データベースから MariaDB データベースインスタンスまでなどの多種のシナリオにおいての自動的データベース移行を気軽に行うことができ、移行プロセスが簡素化され、データベースを手動で移行する必要がなく、シームレスなデータベースクラウド化が実現します。
機能
強化されたパフォーマンス
読み取り/書き込み分離（読み取り専用スレーブ）
TencentDB forMariaDBはデフォルトで読み取り/書き込みの分離機能を対応しています。マスター/スレーブアーキテクチャにおける各スレーブは読取専用機能を対応することができます。複数のスレーブを構成されている場合は、ゲートウェイクラスター（TProxy）により自動的に低負荷スレーブに割り当てることにより、大規模アプリケーションの読取トラフィックを支えます。読み取り/書き込み分離のプランは読取専用アカウント、/slave/、読取専用インスタンスという3種類のプランを含んでいます。
スレッドプール
TencentDB forMariaDBはデフォルトでスレッドプールを対応しています。Tenecentはスレッドプールのスケジューリングアルゴリズムを最適化して、システムの負荷が重い場合、クエリーと更新リクエストがスレッドグループの間に極端に不均一に分散するなどの状況を改善し、コンピューティングリソースをより有効に活用して、必要のないスレッド切替を減らし、キューにおけるリクエストの待ち時間を短縮して、タイムリーにリクエストを処理することが可能になっています。
プレミアムハードウェア設定
TencentDB forMariaDBはPCI-E SSDに基づき、SATAの3倍以上のIOPS設定を提供し、強力なIO性能によりデータベースのアクセス能力を確保できます。ストレージハードウエアはNvMeプロトコルを採用し、PCI-E インターフェースに向けた SSD 設計を採用することにより、性能の強みをよりよく活かすことが可能となります。 1つのシャードは最大245509 QPS(1秒当たりのアクセス数)、384GBのメモリ及び 6TB のストレージキャパシティーを対応しています。
高可用性
自動フェイルオーバー
TencentDB forMariaDBは、デフォルトで完全同構造のマスタースレーブシステムを使用して高可用性を保証します。ホスト障害時に数秒でスレーブに切り替わり、VIP（仮想IP）は切り替え後も変わりません。強い同期レプリケーションスキームに基づいて、マスター/スレーブ切り替えでは、データの完全な整合性が保証され、金融レベルのデータの整合性要件を満たします。
3種類のデータ複製方式
TencentDB forMariaDBは強い同期（ダウングレード不可）、強い同期（ダウングレード可能）、非同期レプリケーションという3種類の方式を対応しています。Tenecent内部開発の非同期マルチスレッドの強い同期レプリケーション技術に基づき、データの強い同期レプリケーションの性能が大幅に向上しています。強い同期の性能が基本的に非同期と同じであることにより、マスター/スレーブノードにおけるデータの強い一致性を確保しています。
シームレスなフェイルオーバー
各シャード及び基盤となる物理デバイスは24時間365日の継続的監視を提供しています。障害が発生した場合、ゲートウェイクラスター（TProxy）はタイムリーにルート解析を障害のあるノードから正常ノードに切り替えます。マスター/スレーブ切り替え時に、VIPが変わりません。これにより、アプリケーション層はいかなる変更せずにホットバックアップの切替を実現し、ビジネスに影響を与えません。
ノード障害の自動回復
シャードを搭載する物理ノードに障害が発生すると、スケジューリングシステムは自動的にノードの回復を再試行します。元ノードがリカバーできない場合は、30分間以内で自動的に新しいリソースを申請し、バックアップによりノードを再構築（Rebuild）し、自動的にノードをクラスターに追加することにより、シャードが長期的にマスター/スレーブのアーキテクチャであるように確保します。
クロスアベイラビリティーゾーンデプロイに対応
マスターとスレーブは同じ都市の異なるアベイラビリティーゾーンにあってよいです。Tencent Cloud Direct Connectを介してリアルタイムのデータ複製を行うことができます。ローカルエンドはマスター、リモートエンドはスレーブであり、外部より当該データにアクセスする時に、まずローカルのインスタンスにアクセスします。ローカルのインスタンスは障害発生或いはアクセス不可となる場合は、リモートインスタンスにアクセスします。クロスアベイラビリティーゾーンのデプロイの機能は、MariaDBのためにクロスアベイラビリティーゾーンの災害復帰能力を提供し、マスターとスレーブを切り替える過程がユーザーに透過的になり、単一のIDCデプロィの運営リスクを避けています。
2-region-3-DCアーキテクチャ
TencentDB forMariaDBは1-region-2-DCおよび2-region-3-DCのデプロイ仕組みを提供することが可能です。障害が発生した場合、数分間でデータベースを正常にリカバーすることが可能です。
データの強い同期
TencentDB for MariaDBは、強い同期と半同期のデータ複製方式をサポートしています。Tencentが自社研究したデータベースMAR（Multi-thread Asynchronous Replication）技術に基づいて、TencentDB for MariaDBはMariaDBカーネルに対して、複数のデータ複製の最適化を行い、データの強い同期複製のパフォーマンスを大幅に向上させました。 また、マスター/スレーブ切り替えによるファントムリード現象とホストダウンリカバーによる境界トランザクションが最適化され、MariaDBデータのデータの整合性を大幅に向上させます。
エンタープライズグレードのセキュリティ
中国/国際/業界の関連基準に準拠する
TencentDB for MariaDBはTencent Cloudデータベースを代表して多くの国家認証と国際認証を取得しています。（ISO22301 認証、ISO27001 認証、ISO20000 認証、ISO9001 認証、信頼できるクラウド製品認証、情報セキュリティ等級保護（3級又はそれ以上）、CSA STAR 認証を含むがこれらに限られない）
MariaDBの一部機能は GBT 20273-2006 情報セキュリティ技術、データベース管理システム安全技術要件、JRT 0072-2012 金融業界情報システムの情報セキュリティ等級保護評価ガイドに基づいて開発および設計されています。お客様のサービスはデータベースのセキュリティに厳しい要件があっても、MariaDBを安心にご利用いただけます。
Virtual Private Cloud対応
TencentDB forMariaDBはVirtual Private Cloudにおけるデータベースインスタンスの実行を対応することにより、データベースインスタンスを隔離し、業界基準に従い暗号化したIPsec VPN または専用回線により既存データセンターに接続することが可能となります。
データベースのファイアウォールおよび多重化セキュリティ保護
TencentDB forMariaDBはデフォルトで各データベースに多重化セキュリティプロテクションを提供しています。外部ネットワークのアクセス機能を備えているデータベースインスタンスがDDoS攻撃を受けている場合に、ユーザーのために各種の攻撃トラフィックを防御し、サービスの正常動作を確保することに寄与しています。SQLインジェクション、総当たり攻撃等のデータベースに対する攻撃行為を効率よく防御することにより、データベース攻撃によるユーザーのサービス中断及び損失を大幅に減らすことができます。
きめ細かい権限管理
デフォルトでスーパー管理者であるrootアカウントをブロックすることにより、潜在的セキュリティリスクを回避します。テーブルや関数、ストレージプロセスなどのオブジェクトレベルまで権限管理をきめ細かく行うことにより、顧客のアサインしたアカウントが許可されたリソースにのみアクセスでき、リスクを予期範囲以内に抑制することが可能となります。
物理専用プランに対応
パブリッククラウド、金融クラウド、BMデータベース（専用ゾーン）において専用の物理的クラスター(デバイス）のすべてのリソースによりデータベースをデプロイすることを対応します。これは顧客が独立した物理的デバイスを独占し、ほかのテナントと共有しないことを意味しています。専用クラスターはリソース専用、物理的セキュリティ、業界監視管理等の要件を満たしています。専用クラスターを購入すると、Tencent Cloudコンソールにより、柔軟的に多種類のカスタム仕様のデータベースインスタンスを作成することが可能となります。
信頼性の高いストレージ
オンラインのマスター/スレーブデータストレージを提供することにより、オンラインデータの安全性を確保します。毎日は自動的にデータをバックアップしており、クラウドデータベースはバックアップファイルをもとに、数日以内の任意時点へのロールバックを提供することが可能です。また、毎日のコールドバックアップデータを複数部保存することにより、災害発生時にデータリカバーが可能となります。安心にデータをTencentDB forMariaDBに保存することが可能であり、データの紛失を心配する必要がありません。
エンタープライズグレードの監視
全面的な日常モニタリング
日常モニタリングは60秒の粒度を対応し、接続アクセス、データベースの負荷、キャッシュのクエリー、ストレージエンジン等70項以上の重要指標をカバーし、データベースの実行状況を全面的に監視することができます。15項のデータベースの重要な性能指標は秒レベルのリアルタイム監視を対応することにより、タイムリーにインスタンスの実行状況を把握し、インスタンスの性能問題の特定に役立ちます。リソースのアラームしきい値をカスタマイズすることにより、ユーザーにDB実行中の問題の把握に役立ちます。それにより、タイムリーに問題をメンテナンス要員にフィードバックし、データベースの問題の迅速な特定に役立ちます。また、スローログ分析レポート及びSQL完全実行レポートのダウンロードを提供することにより、データベース性能の影響要因の把握に役立ちます。
カスタムアラーム
リソースのアラームしきい値をカスタマイズすることにより、ユーザーによるDB実行中の問題の把握に役立ちます。これにより、タイムリーに問題をメンテナンス担当者にフィードバックし、データベースの問題の迅速な対応に役立ちます。
性能分析ログ
スローログ分析報告及び完全なSQL動作報告のダウンロードを提供することにより、データベース性能の影響要因の把握に役立ちます。
拡張性
読み取り専用スレーブ
読み取り専用アカウントを使用すると別途読取専用インスタンスを購入する必要がなく、費用対効果の高い読み取り/書き込みの分離アーキテクチャを実現して、大規模なサービスリクエストに対応できます。読み取り性能が要件を満たせない場合は、読取専用インスタンスを購入かサーバーを介して構築することもできます。
パフォーマンスと容量の拡張
TencentDB forMariaDBは、最高の仕様のインスタンスを除き、すべてシームレスなアップグレード機能を提供します。パフォーマンスがニーズを満たさない場合、ページ上でマウスでクリックして、ワンクリックでより高いパフォーマンスと容量のインスタンス仕様にアップグレードできます。アップグレード中に、サービスの通常のアクセスと使用に影響せず、オフピーク期間中に切り替えるように指定でき、迅速かつ円滑なスケールアウトを実現し、サービス成長のニーズに対応します。
使いやすさ
大容量データベースの簡単な管理
コマンドラインとWeb経由の2つのクラウドデータベース管理方法を提供し、データベースの一括管理、権限設定、およびSQLインポートをサポートし、ページをクリックすることで大規模なデータベースインスタンスの操作とメンテナンスを完了できるように簡素化され、OPSワークロードを大幅に削減します。
多種類のネットワークアクセス方式
VPCネットワークと基幹ネットワークを対応し、パブリックネットワークによるデータベースアクセスを設定することができます。これらのアクセス方式により、Tencent Cloud、IDC、プライベートクラウドまたはほかのクラウドベンダーからクラウドデータベースにアクセスすることができ、さまざまな環境におけるデータベースのアクセス要件に対応します。
パラメータテンプレート
パラメータ構成テンプレートが提供されており、よく使用されるデータベース構成をテンプレートとして保存し、新しく作成したのインスタンスに適用して、データベース初期化の面倒な作業が不要で、パラメータチューニング作業が大幅に簡素化されます。
API対応
TencentDB forMariaDBに完全なAPIシステムが提供されており、APIを利用して、クラウドデータベースを内部監視、運営システムと連携して、サービス要件に対応させ、完全に自動化したサービスOPSシステムを実現できます。詳細について、APIの説明を参照してください。
データ転送
MariaDBのData Transmission Serviceを利用して、CVMでの自己構築されたMySQL データベースから MariaDB データベースインスタンスまで、パブリックIPを持つIDCデータセンター/他の連携プロバイダクラウドMySQL データベースから MariaDB データベースインスタンスまでなどの多種のシナリオにおいての自動的データベース移行を気軽に行うことができ、移行プロセスが簡素化され、データベースを手動で移行する必要がなく、シームレスなデータベースクラウド化が実現します。
ユースケース
金融ユースケース
eコマース
インターネット/モバイルAPP
ゲーム
Tencent Cloud 金融クラウドソリューションと連携して、TencentDB for MariaDBは、複数のプロジェクトで銀行および保険関連監督機関の情報セキュリティ検査に合格し、コアシステムのOracleデータベースを置き換えて、金融取引データとアカウントデータの格納と処理に使用されています。さらに、クラウドデータベースは、セキュリティ監査、クロスリージョン災害復帰、データ整合性の高いデータベースサービスを提供し、お客様の金融データの安全性と信頼性を確保します。金融サービスで一般的な大規模なトランザクションや複雑な関数については、MariaDBはMySQLよりもよりよく最適化されています。
TencentDB for MariaDBの高性能機能および高速なRedis読み取り/書き込み機能を提供し、高い同時接続トラフィックによりよく対応し、突発的なサービスピークに簡単に対応でき、キャンペーンの時にアクセスピークによるリクエスト負荷を対処することに役立ちます。
TencentDB for MariaDBはインターネット/モバイルAPPでサービス側のデータを保存するストレージメディアであり、業界における読み取りが多く、書き込みが少ないシナリオに対し、頻繁に読み取られるデータベースに対して読取専用のインスタンスを追加でき、読み取り機能を大幅に向上させます。
ゲームなどは柔軟なスケーリングと迅速なロールバックが必要とされているサービス。TencentDB forMariaDBはコンピューティングリソースに対する柔軟なスケーラビリティ能力があり、生産性が向上させ、パーティション化されたゲームデータベースを数分で展開できます。MariaDBの任意時点のロールバック機能とバッチ操作をサポートする機能により、いつでもどこでも任意の時点に復元して、ゲームのロールバックをサポートできます。
料金
TencentDB for MariaDBはサブスクリプションと従量課金の2つの課金方法がサポートされています。サブスクリプションは前払い課金方法で、ユーザーがTencentDB for MariaDBを購入するときに、ビジネスニーズに応じて、1か月以上の料金を前払いする必要があります。従量課金は後払い課金方法で、実際に使用したリソース量に応じて料金が請求され、前払いが必要ありません。取引量が瞬時に急激に変動するシナリオに適しています。
課金の詳細については、課金をご参照ください。